第52章 ★ 歌 ★ 夢主視点 ★ ① ★
*♡*
私は答えられなかったけど返事の代わりに小さく頷けばローは「…唇を噛むな。傷になる」そう言って唇を撫でながら少し眉を寄せ目を細めた
「噛むなら俺の肩を…」とか聞こえるけど私はそれどころじゃなくて…
ローの喋ってる唇から目が離せなくて…
…キスしたい…
唇を見つめながらそう思っていたら声に出てたのかローには聞こえていたらしく一瞬目を見開いてフッと笑い「おねだり上手だな」と言って唇を撫でていた手で顎を掴んでキスをしてくれた
キスした後「もう少し頑張れ」と言って頭を撫でてくれた
さっきより落ち着いて「…しかた…ないね」と微笑みながら言えたか分からない言葉と声がローには届いたのかローは笑ってまたキスをしてくれた
深くなるキスと激しくなる動き
私とローは果てた
お互いに息を整えていたらローが体を起こして私を見下ろしていた
ロー)「大丈夫か?」
何度目か分からないその問いに私は笑ってしまった