第51章 ☆ 過去〈Ⅱ〉 ☆ ロー視点 ☆ ① ☆
クロガネ屋は逸らしていた視線を俺に戻した
その顔はさっきとは違う意味でニヤけていたが…
クロガネ)「…お前さんもワシの息子じゃろ?」
クロガネ屋の言葉に思わず目を見開いた
ロー)「!」
クロガネ)「アヤと結婚すればいずれそうなるんじゃろ?」
ロー)「…そうだな」
今度は俺がクロガネ屋から視線を逸らした
クロガネ)「…この島にいる間はゆっくりすればいい。新世界に行ってもワシはここにおる。なんならワシも新世界で拠点となる無人島でも見つけようかのう」
ロー)「…それはあいつが喜びそうだな」
アヤは文句を言いつつも喜ぶ姿が目を浮かび頬が緩んだ
そんな俺をクロガネ屋は小さく笑って見ていた
クロガネ)「…復讐は悪い事とは思わん。じゃが1人で背負う必要もないと思っとる。」
ロー)「それも昨日アヤに言われたよ」
クロガネ)「ふはっはっはっ!流石ワシの娘じゃな!」
そんな話をしていたら外が騒がしくなってクロガネ屋と共に外に出たらクルー達が集まっていた
どうやら日が暮れてるらしい