第51章 ☆ 過去〈Ⅱ〉 ☆ ロー視点 ☆ ① ☆
クロガネ)「アヤには夢があってな…火影様の下に戻って下忍達の師になる予定じゃったんじゃ」
ロー)「師?」
クロガネ)「あぁ。あいつはあれでも忍術の開発とか人に教えるのが好きでな。それを下忍達に教えたいと言っておった。まぁ体術とかも教えたいと言っておったんじゃがな…かつて自分がミナトにしてもらったようにと言っておったわい」
ロー)「…なるほどな」
クロガネ)「…アヤが死んで1年ぐらい経った時、カカシが暗部を辞めてアヤの夢だった師になる事を引き継いだんじゃ。火影様の命令じゃがな。今ではミナトの息子、名を《ナルト》…そやつの師になったそうじゃ。」
ロー)「…アヤはこっちで仲間に手裏剣や体術を教えている」
俺がそう言えばクロガネ屋は一瞬目を丸くしてすぐ豪快に笑った
クロガネ)「はっはっはっ!そうか。夢を叶えたか!」
ロー)「…あぁ」
クロガネ屋は嬉しそうに目を細めて机に肘をつき顎を乗せた
クロガネ)「…お前さん達には感謝してもしきれんな。こっちで再会だけでなくまさかの婚約までしおって…こうなったら孫の顔まで見たいものだな」
ニヤニヤした顔で言われ思わず眉を寄った
ロー)「…」
そんな俺を無視してクロガネ屋は言葉を続けた
クロガネ)「ワシは長年忍を相手にしてきたから分かる。お前さん何かに囚われそれを果たそうとしておるじゃろ?それは復讐と言ったところか」
ロー)「!」
クロガネ)「安心せい。止めはせん。じゃが少しは心に余裕が無いと果たす物も果たせんぞ…ワシの経験から言っとる」
ロー)「…果たせたのか?」