第51章 ☆ 過去〈Ⅱ〉 ☆ ロー視点 ☆ ① ☆
目が覚めた
目の前に見慣れない肌色があった
少し顔を上げればまだアヤが寝ていた
アヤがいる安心感
俺はこの寝顔を見ている時間が好きだったりする
自然と頬が緩む
普段は俺の腕の中で寝ているアヤ
だが昨日は違った
寝る前にアヤに抱き寄せられた
驚いたが少し気分が晴れた気がした
俺は肩にのるアヤの腕をどかし自分の体を持ち上げてアヤの後頭部に手を回した
アヤの体に触れれば少し冷えているのを感じた
俺が苦しくないように布団から体を出していたアヤ
俺はアヤを暖めるように抱き締め布団を被った
頭を数回撫でれば「…んー…」と小さく声を漏らして体を少し小さくして寄ってきた
俺は小さく笑った
アヤという抱き枕を抱いて俺は二度寝する事にした
しばらくして起こされた
まだ寝たかったが今日はクロガネ屋に話を聞きに行かないと
アヤにちょっかいかけて起きた
朝から気分がいい
ちょっかいかけすぎて昼だが
2人して食堂に向かって食堂でイッカクと合流してから飯を食べた
一緒に船から降りて2人を見送り、俺は鬼哭を持ってクロガネ屋の所に向かった
夕方頃には一旦切り上げてクロガネ屋の所で飯だそうだ