第50章 ★ お願い〈Ⅱ〉 ★ 夢主視点★ ① ★
ロー)「忍術ってのは誰でも考えられる物なのか?」
後ろを振り向けばローが立っていた
「気になるー?」と聞けばローは黙って眉を寄せていた
今度は私が顎に手を当てた
「んー。まぁ、考える気が、ある人…なら?考えると楽しくなってきて止まらなくなるんだけどねー」
笑って言えば皆の頭に?が浮かんで首を傾げていた
「あ、忍術について少し教えようか?」
私がそう言えば皆はすごい勢いで首を縦に振った
ローの目も輝いていた
私は小さく笑って腰を落として地面に文字を書いた
少し大きめの星を書いて
『火』『風』『雷』『土』『水』
と書いてからその文字の下にここの世界での言葉を書いた
皆も同じ様に座り出した
「ふふっ忍術ってね、『火』『風』『雷』『土』『水』主にこの5つからなるんだけど、これを『5大性質変化』って言うのね。他にもあるんだけど主にこの5つ!…普通は自分がどの性質に属するかは先天的に決まってるから、自分が持つ性質に合った忍術を使うの。まぁ修行次第では別の異なる性質の術も、ある程度扱う事が出来るようになるんだけどね!上忍クラスになると通常2つ~3つは性質変化を習得しているのが普通なんだよ!ただ私の場合『5つの性質変化全て』が使えるんだよね」
簡単に説明すれば皆驚いていた
「「「「「おぉ!」」」」」
「ふふっ。皆いい反応だね!続けるね。5大性質変化にはそれぞれ優劣関係があって…この関係はね…書いた方が分かるかな?『火』>『風』>『雷』>『土』>『水』>『火』の順に力関係があるんだけど…」
私はここの世界の文字で『火』>『風』…と書いていった
イッカク)「えっと、待って。力関係って…」
イッカクが小さく手を挙げた
私はそんなイッカクに目を向けすぐに地面に視線を戻して指でなぞった
「簡単だよ。風が吹けば火が強くなるけど、火は水で消える」
指でなぞりながら答えれば
ロー)「なるほどな」
シャチ)「やっぱりアヤは凄い奴なんだな!」
ペンギン)「あぁ!かっこいい!」
「…まぁ使えるって言っても苦手はあるんだけどね」