第47章 ☆ 大切なもの ☆ ロー視点 ☆ ① ☆
「むー!私もなんかあげたい!」
ロー)「…貰ってるさ」
「…何を?」
ロー)「安眠」
「うがー!」
アヤは怒って奇声と共に俺の肩に肩パンしてきた
ロー)「痛てぇ」
「人が真剣に考えてるのに」
少し低くなった声
これは本気で怒るやつだ
おちょくるのはダメなやつだ
ロー)「…今すぐは何もいらない。結婚する時でいい」
「やだ。それまでには何かあげる。あなたが帰ってくるように」
俺は目を見開いてた
「絶対。あげるから。絶対あなたと結婚するからね」
アヤは少し眉をひそめ決意したように言った
俺はニヤリと笑った
ロー)「そこまで言われたら期待して待っててやるよ。気長にな」
アヤは力が抜けたのか笑った
「ふふっ。うん。期待して待ってて」
アヤの安心したような笑みに俺も安心した
さっきまでいじけてたのが嘘みたいな笑みだった