第44章 ★ 宴・終 ＊ 夢主視点 ★ ① ★

しばらく抱き締められていたがローが体を起こしたので
私もなんとか体を起こし行為の処理をしようと
シャワー室に向かおうして
ベットから降り立ち上がろうと足を落としたら
ローが小さく私の名を呼んだ




不思議に思いローの方に顔を向ければ
ローがベットに腰を落として
私の目の前に小さな箱を出てきた





箱とローを交互に見てたら
ローは私の手を取って箱を乗せた






「…これは？」

ロー）「…開けろ」

「ん？」







箱を見ながら問えばローに開けるように言われ
首を傾げながら私は言われた通り箱を開けた





「…これ…」





私は息を飲んだ





箱の中はリングが1つ入っていた





確か、トリニティリングって言うのかな




真ん中にハートの海賊団のマークと
ローの胸板のタトゥーのマークが入っていた






ロー）「本当は全て終わるまでは渡すつもりはなかったが、今ここで渡す。左の薬指以外付けるなよ」





ローの言葉に私は言葉を失ったけど
なんとか振り絞って声を出した





「…なん、で…」

ロー）「…嫌か？」





ローの顔を見たら少しいじけたような顔をしていて
可愛く見えた





「…また泣かせるの？」

ロー）「泣きたいなら泣けばいい」






私の目に涙が溢れてくる




ローは箱を見つめたまま
付けようとしない私の手からリングを取って
左の薬指につけてくれた