第40章 ★ チャクラ * 夢主視点 ★ ① ★
ロー)「…後でいい」
「素直でよろしい」
私はローの頭をゆっくり撫で続ける
ローは頭を動かし私から視線を逸らした
「あなたが何を思い詰めてるのか知らないけど…今は何も考えなくていいよ」
ローは驚いた顔で私に目を向けた
私は髪の毛を解いてローに微笑んだ
「今はゆっくりしよ?」
風に靡く私の髪の毛
ローは私の髪の毛をひと房取ると
自分の口元に持っていって
キスをして髪の毛を離すと真っ直ぐ私を見た
私はローの頭を撫でるのを止めた
ロー)「俺にはやらないとならない事がある」
「…うん」
ロー)「その為にも使える物はすべて使う」
「うん」
ロー)「もしかしたら死ぬかもしれない」
「…死なせないよ。私も着いていくから」
私もローを真っ直ぐ見た
「私はあなたの忍。ハートの忍なの。私はあなたに忠誠を誓った…あなたを守ると誓ったの。絶対に死なせないから」
私は目を細めて口元を緩めた
「使える物はすべて使うんでしょ?私を使えばいい…あなただけの忍を」
ロー)「…あぁ。使ってやるよ。俺の…俺だけの忍を」
ローは私の頬に手を伸ばし
私はその手を取り自分の頬に持って行って擦り寄た
穏やかな風が吹いていた