第6章 ★ 尋問？ ＊ 夢主視点 ★ ① ★

1人で寝る時毎回って言っていいほど見る夢


カカシがリンを殺した夢


いや、夢じゃない。現実だ
私はその場にいなかったけど…


あの日は…雨だった


駆けつけた時
周りに倒れている無数の忍達
そして…その中にリンとカカシはいた


倒れていた。2人とも


リンの体を貫いてる穴と右手が赤く染ったカカシ
私はそれを見て察してしまった


カカシが憎い訳じゃない。
でも数年は許せなくてそれよりも自分が許せなくて…
真実を聞けないまま
カカシが暗部に入ると聞いて4代目にお願いしたんだ
カカシが壊れそうで…傍にいたかったから


オビトもリンもいなくなってカカシが心配だったのに










ごめんね、結局私も置いて逝ってしまった

ごめんね、私は約束1つ満足に守れなかったよ

























飛び起きた


体に激痛が走ったがそれより…息苦しかった


また？私、またあの夢を…







頭が痛い
体も震えている






片手で頭を押さえて落ち着かせるように息を吐いた





「…っ…は、ぁっ……くっ…そっか。ここ船の中、だっけ、」





いつもと違う部屋に一瞬焦った


忘れてた


敵か味方も分からない場所でよく寝れたな私
ここにカカシがいたら絶対小言をグチグチ言われてるやつだ


私は顔を上げた




誰もいない

カタツムリはいるけど
恐らく部屋の外にもいない？
試されてるのか？
それとも心臓を握ってるから安心ですーってか？
舐められてるよねー

何もしないけどさー


私はため息を付いてまた横になって天井を見つめた






棚の方から音がした気がしたが目を向ける余裕がなかった










久しぶりに見た夢



せっかく久しぶりに寝れたのに



帰ったらカカシが家に来て
3人で久しぶりにご飯食べるはずだったんだけどな
渡したい物もあったのに
どうしてこうなったのか

私を襲ってきた忍はどこの里の者でもなかった
と、言うより額当てをしてなかったな
抜け忍か？
でもあんな集団で動いてる抜け忍達なら情報があったはずなのに…
抜け忍じゃないとしたらあれは何だったんだろう
雇われた忍か？
まさかのあの人達？
やだなー





そんな事を考えていたらノックの音が聞こえた