第34章 ★ 参戦・帰還 ★ 夢主視点 ★ ① ★
私は2人にあの船に行くように指示し後ろを振り向いた
さっきまで戦っていた海兵達は怪我をしながらもまだ向かってきていた
見せしめにされてた彼は死んだのにまだ戦うのか
もう理由はないだろうに
そんなに死にたいのか
そんなに人を殺したいのか
周りにいる怪我人に目もくれず…まだそんなに続けたいのか
「…っ!…」
これが…こいつらの掲げる正義
ふざけるなよ
苛立ちから眉間に皺が寄り歯を食いしばった
奥には銃を構えてる奴らも
さっき水牢に閉じ込めた白い人も立ち上がってるのが見えた
私は素早く印を結び右手に雷を宿して力いっぱい氷にたたき落とした
「雷遁・雷縛陣の術!」
手加減の必要がないから広範囲に広がる様にして追っ手の数を減らし私は船に飛び乗った
今度は黄色の人が攻撃を仕掛けようとしてる様に見え残り少ないチャクラを練って印を結ぼうとした時
遠くで
誰かが
何かを叫んでいた
その声は…とても悲しい声だった
私達はこの隙に逃げた
船の中に戻り潜水して全速力で逃げる
ロー達は麦わらの彼と青い人の手術中
私はローの部屋に戻り2人に感謝を告げ2人を戻して
ローの部屋のシャワー室に入った
今は少しでも寝たかったが
自分で行きたいと言っておきながら
あの戦場の匂いを消したかった
…あれが…正義…
服を脱ぎシャワーを浴びれば
少し冷たい水が体の熱を冷やしてくれた
私は頭を伏せゆっくり息を吐いた
あの戦場で倒れていた男の人が頭から離れなかった
笑ってた
彼は何を思って笑ったのだろう
そんな事を考えていたら
焰血化粧の反動か…
単にチャクラが足らないのか…
少し意識が朦朧とした
右肩に手を当てた
戦ってる時に痛くなりだした背中と肩の傷
庇いながら戦ってはいたが「痛いのを我慢するな」と言ってくれたから…後で言おう
今は手術中だし…助かるよね…
そう思いながら目の前が暗くなった
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今後チャクラは武装色の覇気みたいな感じにしていこうと思う作者です
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