第29章 ☆ 告白 * ロー視点 ☆ ① ☆
「好きだよ。ロー」
当然の告白に驚いたが
俺は体を起こしてアヤに覆いかぶさる
下で俺を見つめるアヤ
その顔はさっきまでと違って綺麗な笑顔だった
ロー)「これ以上煽るな」
「煽ってないよ」
ロー)「どうなっても知らねぇぞ」
「…私は今、あなたがほしいな」
アヤの言葉と視線に少し戸惑った
ロー)「…お前経験あるのか?」
「ないよ?知識はあるだけ。経験はない」
ロー)「怪我が治ってからだ」
「大丈夫だよ」
アヤは俺の頬に両手を伸ばし
ゆっくり撫でて引き寄せキスをした
「…お願い…」
アヤが呟いた
目が怪しく光っているように見えた
熱を孕んだ視線
アヤは求めるように俺をじっと見ていた
ロー)「…どうなっても知らねぇぞ」
「望むところ」
俺はアヤにキスを落とした