第28章 ★ 過去 * 夢主視点 ★ ① ★
目が…覚めた
「…ここ…」
ここは私がこの世界で最初に目が覚めた部屋
帰ってきてたんだ
ロー)「起きたか?」
そうだ
その時も…ローが声をかけてきて
声の方に顔を向けたら少し怒った顔のローがいた
ローはベットの近くに椅子を置いて座っていた
ロー)「お前が気絶してから丸2日寝ていた。色々聞きたい事はあるが…体は大丈夫か?」
「…ろ、ぉ…」
私の目に涙が溢れた
ロー)「まだどこか痛むか?」
「…ろぉ…」
ロー)「…どうした?」
様子のおかしい私にローは首を傾げた
「…私…ローに会えて嬉しい…ローと一緒にいたい…」
ロー)「…」
私はなにを言ってるのか
なんで今それを言ったのか
自分でも分からなかった
でも言い出したら言葉も涙も止まらなかった
ローは目を見開いていた
「ローと離れたくないよ」
ロー)「…」
ローは立ち上がり私に近づいて涙を優しく拭いてくれた