第26章 ★ 銃 * 夢主視点 ★ ① ★
それから…さっきのおじさんに声をかけられて
うる覚えだけど何か話して
おじさん達が外に行くって言うから私も出ようとした
外に出てから帰り方を考えようと思って
足を力を入れた時
視界が変わった
急に視界が変わって目が回ってふらついて
少し吐きそうになった
「っ…ほぇ?」
顔を上げたら目の前にローがいた
正直に言うと目が霞んでるからよく見えないけど
ロー…だよね?
「…ろ、ぉ?…」
ロー)「お前、ここで何してやがる?」
ローの声は怒ってるように聞こえるのに…
涙が溢れてきた
霞んでる視界が余計に見えなくなった
ロー)「…」
「っ…ろぉ…痛"い、の…」
ちゃんと喋れてるのかな?
謝らないといけないのに私の口から出た言葉は
《痛い》だった
痛いと伝えれば私の目から1つ涙が零れた
ロー)「当たり前だ。撃たれたんだぞ⋯⋯戻ったら見てやるよ」
そう言いながら立ち上がって
私の目から零れた涙を拭った
そして私の頭を撫でて頭に何かのせられた
俯いていた私の見えてる視界からローの足が消えた
私の次から次へと溢れてくる涙を隠すように頭にのった
ローから貰った帽子
血が付いたらどうするんだよー
汚したくないのにー
とか思ったけど
私は頭を上げれずにいた
「…ふ、うぅ…っ…」
ローが涙を拭って頭を撫でてくれた…
ローに…会えた…
それだけなのに…
私は安心して力が抜けそうになってた…
涙が止まりそうにない
ベポ)「アヤ!もう大丈夫だよ!一緒に帰ろう!」
シャチ)「イッカクから連絡あった時は驚いたぜ!お前ここで何してるんだよ!」
ペンギン)「とりあえず止血だ!止血!そこに座れ!簡単に頭…」
声の方に顔を向ければ
白い塊とかオレンジの塊が近付いてくるのが見えた
声的に…皆…だよね?
皆の顔は涙でよく見えてないけど
皆の声が聞けて安心した
「…みん、な…」
私は安心した事で気が緩んで
力が抜け目の前が真っ暗になった