第24章 ★ 初上陸 * 夢主視点 ★ ① ★
急に赤くなりだした私にイッカクは首を傾げた
イッカク)「どうしたの?顔が赤いよ?」
「え?!何でもないよ!」
私は慌てて否定したがイッカクはニヤニヤしていた
イッカク)「キャプテンの事考えてたでしょ?アヤ可愛い」
「ち、違うもん」
イッカク)「あははっ。そんな顔で否定しても説得力ないよ」
「むー」
私は笑いながら髪の毛をいじるイッカクにむくれてしまう
イッカク)「もぅ。そんな顔しないの」
イッカクは笑顔で私のむくれてる頬をつんつんとして来た
そして「終わったよ!キャプテンの所に行こう」と手を出てきたイッカク
私は目を見開いた
一瞬…リンに見えた
イッカクは差し出してきた手を見つめていた私に首を傾げた
イッカク)「アヤ?」
私は少し戸惑いながら差し出された手を取って
握り返してイッカクに視線に向けた
リンもこうして私に笑ってくれてた事を思い出した
「なんだか…イッカクってお姉さんみたい」
繋いでいる手を見つめて微笑んでる私にイッカクは笑った
お姉さんいた事ないけど…
いたらこんな感じなのかなって思った
なんか…安心する
イッカク)「アヤみたいに可愛い妹なら大歓迎だよ」
そんな事を言われると思わなくて少し泣きそうになった
リンもそう思っててくれたかな?
「…ありがとう」
イッカク)「ふふっ。こちらこそご馳走様!」
「ん?」
イッカク凄く笑ってる
めっちゃ笑ってる
なんだ?
私なんか変な事言ったかな?
イッカク)「キャプテン達は先にご飯屋さんに入ってるよ!私達も行こ」
「!ご飯!」
イッカク)「船以外て初めてのご飯だもんね!早く行こ!」
「うん!」
船のご飯も美味しかったけど初めての陸でのご飯!
どんなものだろう!
楽しみだ!
私達はご飯屋さんに向かった
途中変な人達の視線に気付いたが
特に敵意は無かったのでほっておいた
『ここで騒ぎは起こすな』って言われたからね
気をつけないと!