第24章 ★ 初上陸 * 夢主視点 ★ ① ★
イッカク)「良かったね!キャプテンに『似合ってる』って言われて」
「…うん」
イッカク)「嬉しい?」
「…うん」
イッカク)「んじゃ今日買った服も今度船で着てキャプテンに見せないとね」
「…うん」
…よく聞いてなかったけど
『うん』しか返してないのにイッカクは怒らない
イッカク)「…アヤはキャプテンが好き?」
「…え?」
イッカクの言葉に思わず顔を上げた
鏡に映るイッカクは優しい顔をしていた
イッカク)「キャプテンに似合ってるって褒められて嬉しかったでしょ?それがもしシャチやペンギンなら同じ様になってた?」
シャチやペンギンに?
同じように?
というか…私は嬉しかったのか
ローに『似合ってる』って言われて
あの時のローの顔も言葉も忘れられそうにない
「…シャチやペンギン達なら嬉しいけど恥ずかしくはないかな」
イッカク)「ふふっ。いいわー!やっぱり楽しいね!」
「え?う、うん。楽しいね」
イッカクの言葉に疑問を持ったが
ローの事を考えると顔が赤くなる
昨日の事も朝の事も思い出して恥ずかしくて死にそうだ