第21章 ☆ お願い * ロー視点☆ ② ☆
そう考えていたらアヤが擦り寄ってきた
猫かよ。こいつ
俺はアヤを抱き締めて寝る事にした
2時間ぐらい経ったか、アヤの声が聞こえて起きた
アヤに昨日の事を説明した
覚えてないらしい
説明して『暖かい』とか『後ろから抱き締めて』とか『刺青入れて』とか
色々話していたらこっちも目が覚めてきた
『童貞』と言われてイタズラしてたらアヤの反応を見て楽しくなってしまった
アヤが震えだして耳まで真っ赤にしたから
ちょっとやりすぎたかと思い俺はアヤの上からどいた
アヤが布団に包まってちょっと離れたから
布団の上から抱き締めた
そこで発覚したアヤの金事情
こいつ…まさかの下着とかも里の支給品とか言ってたが
こいつぐらいの歳なら買い物とか普通なんじゃないのか?
そう言えば最初に治療するのに服を脱がした時
邪魔だったし使い物にならなくなって捨てた下着
センスを疑ったが…そう言う事か
…あれが里の支給品…
島に着いたらイッカクとベポ、シャチ、ペンギンもだな
このメンバーはアヤの買出し班だな
そんな事を考えながら
俺は自分の腕をアヤの頭の下に回して抱き締めれば
アヤは二の腕に擦り寄ってきた
猫かよ
俺は寝ようと目を閉じた
「…優しいなぁ。暖かい」
アヤが呟いた
俺の両手に自分の手に包むように絡めて俺の腕にキスをした
その行動に驚いて目を開けた
しばらくして安心したようにアヤが寝た
俺はアヤを抱き締めてる腕に力を入れた
少し体を起こして布団から出てるアヤの肩、首筋に紅い花を咲かせた
「…んッ…」
アヤから甘い声が漏れる
女からのその声は初めてじゃないのに…
これ以上はまずい気がする
俺はアヤを抱き締めてる手を離して
アヤと俺の間にある布団を捲って自分にもかけ
布団の中からアヤを抱き締めて
今度こそ目を閉じた
2024.7.2