第18章 ★ 怪我の事 * 夢主視点 ★ ① ★
「…あとは雨だね」
ロー)「雨?」
「そう。雨。急な雨。雨雲なんてなかったのにだよ?幻術にしろ、夜の雨に紛れるなんて珍しくないんだけど。慣れてなければ視界が悪くなって戦いにくくなるだけ。多分敵の忍術だっだだろうな、誘い込まれた感があったし。あの滝にね」
シャチ)「滝?!」
「そう。滝の上で戦って斬られて落ちたんだよ」
「「「「「!!」」」」」
「そこからは覚えてない。目が覚めたらここだったし。機密文書とかは戦いながら口寄せした子に持たせたから里には届けてるはずだし、ここに私の体があるなら死体は取られて…」
シャチ)「なんでそんなに平然としてるんだよ!」
シャチが急に声を上げ席に立って私の顔を見ながら叫んだ
「え?」
私は目を丸くしてシャチを見た
ペンギン)「他にも言いたい事あるけど!それより!」
イッカク)「そうだよ!なんでそんな簡単に…」
「ん?」
な、なになに?どうしたんだ?
皆の顔が少し怒っているような…
なんだ?
私なんか変な事言ったかな?
ベポに関しても悲しそうに俯いてるし…
え?
戸惑ってる私に気付いたのか、ローに声をかけられる
ロー)「言いたい事は色々あるが、なんでお前がやる任務じゃないんだ?」
ローに声をかけられ視線を向けた
「ん?」
ロー)「さっき『私じゃなくて良かった』って言ってただろ」
「あぁ、あれね。さっき話た上忍の話は覚えてる?上忍と言っても1括りで上忍ってだけで上忍の中にもそう言う力の分けられ方があるんだよ。私は特別上忍になる予定だった」
ロー)「特別上忍?」
「特別上忍ってのは《ある特定の分野に特化した上忍》って言ったらいいのかな?…私一応特別上忍って事になる予定だったんだけど、暗部を辞める前だったからね。恐らく暗部の仕事だったんだろうけど…タイミングとか自分の中で腑に落ちない点が多くて…勘と言うかなんというか、まぁ不自然だったんだよ…色々とね…たぶん嵌められたね。あの人達に」
そう。あの男
志村ダンゾウ⋯あとは大蛇丸って所かな
2023.01.24