第17章 ☆ 手合わせ * ロー視点 ☆ ④ ☆
シャチ)「いやぁ。にしてもアヤ強かったなー」
さっきの手合わせを思い出してシャチが腕を組みながら噛み締めるように言った
「えー。私より強い奴なんていっぱいいるでしょーよー」
負けた事が悔しいのか少しむくれていた
シャチ)「忍術とか有りだったら、キャプテンとどっちが強いんだろうなー!」
シャチが顔を上げて俺達を見て言ってきた
アヤは顎に手を当てて考えていて
「んー。私的にはローの変な力の事よく知らないから何とも言えないけど…」
アヤはテーブルに肘をついて顎を乗せ挑発的な笑みで俺を見てきた
「忍術ありなら負けないよ?」
…医務室であんな顔してた奴が…
その変わり様に笑えた
ロー)「ふっ、なら今度無人島でやるか」
俺がそう言えばアヤは楽しそうに目を開いた
「へー無人島とかあるんだ!いいね!やりたい!」
アヤがのってきたので
どうせならとまた何か賭けをしようと思った
ロー)「ならまた報酬を決めないとな?」
「おぉ!んじゃ今度から皆でやる時はそうしよ!報酬があった方がやる気になるからね!」
アヤは本当に戦うことが好きなんだな
手合わせに楽しそうに反応した
いや賭けにか?
俺達の会話に周りは暗い顔をしだした
ベポ)「シャチ、オレ…不意打ちでもアヤに1発も入れれなかったんだけど」
シャチ)「これは多分俺達カモにされるやつだよな。こわ」
そんな2人に気づいたのかアヤ
「んもー!始める前から弱気にならないの!2人が戻ってきたらさっきの反省しようね!」
シャチ)「ぐ、俺10分ぐらいの記憶しかないんだが」
アヤは鼻で笑って「残念、5分だよ」と返した
楽しそうだな
シャチ)「ぐわー!」
シャチが悔しそうに頭を抱えた
ペンギン)「文字通り瞬殺だったよな」
イッカク)「1発でノックアウト」
シャチ)「うるせぇ!お前らも似たようなもんだろうが!」
イッカク達が戻って来て飲み物を配り席に着いた
「さて!皆!揃ったから反省しましょ!」
そう言ったアヤの顔は楽しそうだった
2024.01.20