第96章 ☆ 出発・再会 ☆ ロー視点 ☆ ② ☆
クロガネ)「坊主…口寄せされた動物も皆、忍じゃぞ?それなりに長生きしとれば出来るわい。忍術なんて当たり前じゃ…その手があったの忘れとったわい」
ロー)「…」
普通…なのか
そう言えばあの嚇母とかも…医療忍術と、氷を使ってたな
雲母)“雲母達をその辺の普通の口寄せと一緒にしないでよ!雲母達は凄いんだ!主様がいつもそう言ってくれるもん!”
冥母)“もん”
「「…」」
それは…と思ったが
自信満々に言う雲母を見ていたら何も言えなくなった
そっと視線を逸らしたらクロガネ屋も同じ事をしていた
冥母)“…あっ…”
雲母)“…主様…入りそう…”
急に2匹の雰囲気も変わった
目を向ければ互いに目を見合わせていた
ロー)「アヤに何かあったのか?」
クロガネ)「入りそうって…なんじゃ?」
声をかければ2匹はこっちに目を向けたがすぐ目を見合わせて
またこっちに目を向けた
雲母)“見たい?”
冥母)“たい?”
ロー)「何をだ?」
雲母)“主様”
冥母)“様”
ロー)「!…見れるのか?」
雲母)“雲母が嚇母と繋がってるからね。嚇母の見た物、雲母も見れる…普段は見ないようにしてるけど”
冥母)“今は…冥母も…雲母と繋がってる…から…主様の事…分かる”
雲母)“主様…入りそうなの”
クロガネ)「入りそうって何処にじゃ?」
““向こうの世界””
「「?!」」