第94章 ☆ タトゥー ☆ ロー視点 ☆ ② ☆
受け取り部屋に戻ればアヤは起きていて
部屋に戻った俺を見るなり目を見開いて飛び付いてきた
能力を使って戻ったから
アヤからしたら
突然現れたみたいになって驚いたのか?
と思ったが違った
アヤが震えている…?
「…黙って、いなくならないでよ…」
ロー)「どうした?」
声をかけ頭を撫でれば
更に力を入れられた
「…お、置いて行かれた、の、かと…」
ロー)「は?」
「…置き手紙もなかったし…目が覚めたら知らない所だし…」
ロー)「…お前…俺がそんな事する様に見えるのか?」
「…見えはしないけど…目が覚めて知らない所に独りは…流石に…」
ロー)「…悪かった…今日は船に戻らない」
「なんで?」
ロー)「船がいいのか?島に下りてから船以外で寝るなんて初めてだろうが」
「…そうだけど」
ロー)「戻るか?」
「ローが…ここがいいなら、ここでいい」
ロー)「ならここでいいな」
「…うん…」
ロー)「…」
抱きついてるアヤを離してベッドに腰を落とせばアヤも隣に座っていじけた様な顔をしていた