第90章 ☆ 次の旅路 ☆ ロー視点 ☆ ① ☆
泣いた
子供みたいに泣きじゃくってアヤは泣いた
俺はそばに居るしか出来なくて
ここまで想われてるカカシと言う男に何も思わない訳なくて
でも今はこの腕の中にいる小さな女の涙が止まればいいと思っていて
…アヤの中の悲しい事が
涙と一緒に流れればいいと思っている
しばらくしてアヤは落ち着いて
鼻をすする音が聞こえる
ロー)「…落ち着いたか?」
「…う"ん…」
ロー)「大丈夫か?」
「…う"ん…」
ロー)「…なんで不貞腐れてるんだ?」
「…意味…わかんなくて」
ロー)「…意味?何のだ?」
「…私の…涙の」
ロー)「…」
「…なんで私がカカシの為に泣かなきゃならないんだよー。私の涙は高いんだぞー!今度会ったらぶん殴ってやる!あんにゃろー!」