第4章 地下鉄より地下の秘密のテニスコートへ

　カークは面倒臭くなったか、ブレイトンのところに戻って行きました。


　駅員F「ゲーム再開！　Next is your serve.（次は君のサーブだね）」
　審判は英語も話せるか、カークに英語で話し掛け、ボールを渡します。


　「Thank you.（どうも）」
　と、カークは受け取り、何と丸井の顔を目がけてサーブを打って来たのです。


　「おっと！」
　丸井が避けると、カークの舌打ちが聞こえてきました。


　その後、木手がボールを打ち返し、ブレイトンが打ち返します。


　丸井はブレイトンが視界に入ると、先ほど彼が木手に抱きついたことを思い出してしまいました。ボールを打ち返すとき、力が入ってしまい、アウトになってしまったのです。


　駅員F「ポイント～、カーク・ブレイトン！」


　「珍しいですね。あなたがそこでミスをするとは」


　「わりぃ、キテレツ･･････」


　「hahaha.（はっはっは）」


　「It's easy.（簡単だね）」


　カークが先に電動列車の荷台の中にボールを入れ、次にブレイトンが荷台の中にボールを楽々入れていました。


　駅員F「カーク・ブレイトン、荷台の中にボール二個～！」


　「彼ら、コントロール良いようですねぇ」
　木手がそう言ったあと、ブレイトンが今度は後ろから抱きついてきます。