第8章 心に決めた人
「もしもし‥母さん?」
父はスピーカーを押した
『あ!あなた?』
「どうしたんだい?こんな時間に」
『リエーフに見せてくれた?写真』
「あぁ‥見せたよ‥でもやっぱり勝手に決めるのは良くないよ母さん」
『いいのよ!これもリエーフのためだし!』
リエーフは黙って聞いていたが我慢が出来ず口を開いた
「母ちゃん!!」
『あら!その声はリエーフ?いるの?そこに!』
「いい加減にして!!」
『何が?何を怒っているの?』
「勝手に結婚相手決めないで!!俺その人と結婚なんかしない!!絶対しない!!」
母は驚いた
『どうして?リエーフはこの人と結婚したら幸せになれるのよ?』
「やだ!!」