第24章 Dawn２０.動物と絆-真実-

斑｢これがイタチの真実だ…｣


マダラの言葉が空気に溶け込んでいく。

暗くなった窓からは月明かりが差し込んでいた。

すると、口をつぐんでいたサスケが唇を動かした。


佐｢…嘘だ……。そんなの嘘に決まってるだろ…。でたらめだ…｣


サスケは一点を見つめ、震えた声で何度も呟く。

頭では理解していても、自分の心がその事実を跳ね返す。

信じたくなかった。


佐｢俺は何度も殺されかけた…！｣

斑｢イタチが本気ならそうなっていただろう。…確実にな｣


サスケは横にいるマダラをギロリと睨みつけた。


佐｢あいつは万華鏡写輪眼の瞳術まで使って俺を殺そうとしたんだ！それなのに…！｣

斑｢あの戦いでイタチはお前を追い込む必要があった｣

佐｢……！｣


サスケはピクッと眉を動かす。


斑｢呪印からの解放…。本当はお前ももう気付いてたんじゃないのか？｣


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