【NARUTO】Break&Peace ⑴【うちはオビト】
第24章 Dawn20.動物と絆-真実-
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鈴「ハッ……ハァ…ハァ……」
リンは東アジトの迷路のような通路をひた走っていた。
あの後、涙をぐっと押し込んだリンは部屋を飛び出し、サスケの所へと向かっていた。
―――…
鼬「……サス…ケ……」
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それはリンが小南の治療の手伝いをしていた時のこと。
昏睡しているはずのイタチが唇を薄く動かし、頬に涙を伝わせながら小さく呟いた言葉――…
それがリンの頭の中を巡り、ずっと離れない。
鈴(…イタチさん……)
リンはとある扉の前で立ち止まり。おもむろにドアノブに手を伸ばす。
「イタチからも聞いただろう?あの夜の協力者のことを…。俺がその"うちはマダラ"だ」
鈴(マダラさん…!?)
リンは思わず手を引っ込めると、扉に頬をくっつけ、耳をそばだてた………
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