第24章 Dawn２０.動物と絆-真実-

――――――――――…



佐｢あいつは…イタチは敵だ。父さんと母さんを殺し…一族を皆殺しに…。抜け忍で…"暁"のメンバーだ…。あいつは憎むべき存在だ。……俺の目的………｣


ずっと続いていた沈黙の中、サスケがやっと口を開いた。

しかし、その眼はさっきよりも虚ろで色を失い、生気が感じ取れない。


斑｢あの夜…奴がうちは一族を皆殺しにしたのは事実だ。そして里を抜けた｣

佐｢だったらーー…｣

斑｢そして、そうすることが木ノ葉から下された"任務"だった…｣

佐｢！｣

斑｢それがイタチの真実への入口だ…｣

佐｢……任務…だと…？｣


サスケは眼を大きく見開き、思わず聞き返す。

マダラは小さく頷いた。


斑｢あの夜、イタチは己を殺し、任務をやり遂げたのだ｣

佐｢………どういうことだ？｣


サスケの眉間にシワが寄り、怪訝そうな表情が浮かんだ。


斑｢イタチは犠牲になったのだ。古くから続く因縁…その犠牲にな｣

佐｢…犠牲……？｣

斑｢そうだ…｣


サスケは眼を細め、マダラから視線を離さない。

マダラも真剣な眼差しでその視線を返した。


_