【NARUTO】Break&Peace ⑴【うちはオビト】
第24章 Dawn20.動物と絆-真実-
佐「………」
斑「………」
しばらく沈黙が続く中、サスケは愕然と驚いたようにじっと目を見開いていた。
佐「…守る?守るだと…!?何の冗談だ!?」
斑「………もう一度言う」
マダラは少しだけ眉間にシワを寄せ、はっきりと言い切った。
斑「お前は兄のことを知っているようで何も知らない」
サスケは歯を力一杯食いしばる。
佐「それ以上ふざけたことをぬかせばお前を殺す…!」
マダラには一切視線を向けず、無表情のまま吐き捨てた。
しかし、マダラは表情を崩さず、じっとサスケだけ見つめる。
斑「だが…俺の話していることは事実。イタチからも聞いただろう?あの夜の協力者のことを…。俺がその"うちはマダラ"だ」
佐「!!」
斑「…イタチのことなら少なくともお前より十分過ぎる程知っている」
佐「うるせぇッ!!そんなことはもうどうだっていい!!俺の前から消えろ!!!」
サスケはかけ布団を握り締め、激しい怒号を響かせた。
斑「いや、聞いてもらう。お前は聞かなくてはならない!それがお前の義務だ!!」
マダラが少し声を張り上げると、サスケは布団を握ったままフルフルと震えていた。
斑「忍の世のため木ノ葉のため、そして何より弟のお前のために全てを懸けた……兄―…"うちはイタチ"の生き様を…!」
_