第3章 Dawn１.始まりと朝

グレーみがかった青色の短めのスカート。

二の腕が隠れるくらいの半袖。

その上に、黒地に赤い雲模様の入った真新しい"暁"のコートを羽織った。

新品の服の匂いが鼻を通ると、なんだか気持ちがシャキッとして嬉しくなる。


鈴｢あとは…武器と忍具を持ってと。うん！準備万端！｣



コンコン



鈴｢お、来た来た。ギリギリセーフかな？｣


小走りで玄関へ向かい、銀色のドアノブを勢いよくガチャっと回した。

オレンジ色の髪で、両目には紫色の輪廻眼に、鼻や耳には鈍く光る黒いピアス。

黒地に赤雲の長い"暁"コート。

そんな見るからに恐そうな男が現れた。


鈴｢お兄ちゃん！｣


そんな男にリンは恐がりもせず、嬉しそうに抱き着く。


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