【NARUTO】Break&Peace ⑴【うちはオビト】
第3章 Dawn1.始まりと朝
鈴(今日は初めて"暁"のアジトに行く日だ!)
るんるん気分のリンはリビングに戻りふと時計を見ると、針は既に午前9時を差していた。
その瞬間、一瞬時が止まったかのように硬直したかと思うと、思い切り息を吸い込んだ。
鈴「やばい寝坊した!お兄ちゃん来ちゃう!!」
あたふたと忙しく準備を始める。
しかし、その忙しなさも待ちに待った日の到来を前にすれば、ウキウキ気分に上書きされていつの間にか笑顔が溢れる。
リンは兄であるペインが創設した"暁"という組織に入れてもらうことを先日ようやく許されたばかりだ。
リンが頼んでも頼んでもいつも聞き入れてくれなかった兄。
しかし、ずっとリンにお願いされ続け、とうとう彼も妹の強い意志に根負けしてしまった。
こうしてペインの承諾により、リンは念願の"暁"入りを果たしたのだった。
今日はそんなリンがメンバーと初めて顔を合わせる大切な日。
鈴「あと30分でお兄ちゃん来ちゃうなぁ…。ま、お兄ちゃんなら許してくれるか」
独り言をボソッと呟く。
リンはあらかじめペインから用意されていた服に着替え始める。
もっとも、ペインが用意したと言いつつも、リンが半ば強制的に自分好みの服を兄に用意させたのだが――…
鈴「えっとあとは…これ着てないと"暁"って名乗れないよね」
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