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【NARUTO】Break&Peace ⑴【うちはオビト】

第23章 Dawn19.動物と絆-偽幻-





そうこうしている内に、洞窟のような場所に着いた。

中に入ると、大きな外道魔像が不気味に佇んでいた。

ここは各地域に点在する"暁"のアジトの一つ。

本アジトのように明るくて広々とした開放感はまるでない。

季節が秋のため、だんだんと乾燥しやすい時期に移行してくるはずなのだが、雨のせいもあってか湿気が多い梅雨のようなジメジメ感が漂う。


痛「遅かったな」


すると、腕組みしたペインの凜とした声が巨像の頭のてっぺんから響いた。

メンバーは既にペインの幻灯身の術で集合していた。


鬼「捜索が意外にも長引いたのと私が少々手こずってしまいましてね」


そう言うと、鬼鮫はドサリと鮫肌から四尾を乱暴に降ろす。

そして、イタチと鬼鮫ははめている指輪と同じ、それぞれ外道魔像のいつもの指の上に乗った。


斑「やっと集まったな」


マダラは魔像の左親指の上で腕を組み、静かに言う。


蠍「これ以上は待てねぇと思ってたところだ」


マダラと同じ指輪を持っているサソリは、かつて大蛇丸がいた場所である左小指の上で、顔をしかめながらタンタンタンタンと一定のリズムを刻みながら片足で地を蹴っている。


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