【NARUTO】Break&Peace ⑴【うちはオビト】
第22章 Dawn18.愛と誓い-決意-
鈴「この顔の傷痕も…あなたの本当の名前も…私は聞きません。きっとあなたの過去に、想像できないような壮絶なことがあったんだと思うから…」
彼は何も言わずに悲しげな顔で、頬にある彼女の手と自分の手を重ねた。
鈴「あなたが全てを話してくれるその日まで…私はどんな時でもあなたの隣であなたを支えます。あなたが寂しいと…自分を見失いそうになっても、私があなたの居場所ですから…。私が目印です。だからたとえ一人になっても…またここに戻って来れますよね…?」
リンは普段の明るい笑みを名もなき彼に向けていた。
鈴「隣には私がいます。周りには"暁"みんなもいます。だから大丈夫。あなたは一人じゃありません!」
その笑顔はあまりに優し過ぎた。
マダラはうつむいて震え出し、それを抑えるように唇を噛む。
頬を雫が静かに通り過ぎた。
斑「リン…っ」
マダラはリンを思い切り抱きしめる。
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