第22章 Dawn１８.愛と誓い-決意-

初めて、全て受け入れてもらえた気がした。


鈴｢あなたを愛せて良かったです…！｣


リンの声が夜空に高く響いた。

リンの想いはこれまでに何度、この廃れた心を癒してくれただろうか。

何度、光を見ただろうか。


斑｢さらわれたと知って…息の根が止まるかと思った。あんな恐怖は初めてだ｣


マダラの手に力がこもる。


斑｢もう放さない…｣


リンは"ありがとう"と言いたげに微笑んだ。


斑｢どこにも行かないでほしい。俺の前から…消えないでほしい｣

鈴｢…わかってます｣


リンが寄り添うと、マダラも彼女の身体を抱き寄せた。


斑｢お前の全てが愛おしい｣


耳元で囁くと、リンは顔をゆっくり上げた。

夜空に負けないくらい輝くその瞳に、吸い込まれそうな錯覚に陥る。

マダラが優しく笑うと、リンもつられて笑った。


ーー…俺はお前の笑顔を…いつまでも見ていたい。

ーー…ずっと守りたい。


マダラはリンの頬をそっと撫で、ふわりと微笑んだ――…


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