【NARUTO】Break&Peace ⑴【うちはオビト】
第22章 Dawn18.愛と誓い-決意-
斑「俺が悪かったんだ。お前に何も話さずにいたから…。だが…」
マダラは自分の身体からリンを離し、彼女の顔を見た。
斑「俺は自分のことを話さないのではない。…話せないんだ」
リンはその言葉に一瞬驚いたが、何も言わずに聞いていた。
マダラは悲しそうな目でじっとリンを見つめる。
斑「もし、俺が俺ではなくてお前の知らない人間でも…今と変わらずに俺のそばにいてくれるか?」
リンにはその意味がわからなかった。
だって、彼は彼。
それ以外何者でもないのだから。
しかし、マダラは真剣な眼差しでリンの目を見つめてくる。
まるで自分が自分ではないかのような言い方に、リンの心がざわついた。
だが、今目の前にいる"彼"こそがリンにとっての"彼"なのだ。
隣にいてくれる"彼"も――…
いつも守ってくれる"彼"も――…
平和という願いを叶えようとしている"彼"も――…
鈴(全部、目の前のこの人…)
リンの答えは考えるまでもなく、既に決まっていた。
鈴「当たり前です」
リンはにっこり微笑んでいた。
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