【NARUTO】Break&Peace ⑴【うちはオビト】
第7章 Dawn5.暗闇と迷走
出会った頃のトビは背筋が凍るくらい冷えていた。
しかし、今は違う。
氷のように冷たく見えるだけで、本来の彼は愛情深く優しい人間なのではないかとーー…
鈴(トビさんはやっぱり優しい…)
トビを見てそんなことを思っていると、リンは自然と彼にニコリと微笑んでいた。
そんな彼女に気付いて思わず仮面の下で頬が緩む。
鳶「もう迷子にはならないでくださいよ!」
鈴「大丈夫です。トビさんがいますから!」
いつものように笑ったリン。
マダラも溜息混じりだったが、思わずフッと微笑んだ。
鳶「ほら。早く行くっスよ!」
鈴「はい!」
マダラは落ち着いたリンを連れ、地上に繋がる階段を目指す。
リンは隣で歩くマダラの空っぽの左手と自分の右手をぎこちなく繋いだ。
_