【NARUTO】Break&Peace ⑴【うちはオビト】
第7章 Dawn5.暗闇と迷走
鈴「あの、本当にトビさん…ですか?」
リンは"トビ"に抱きしめられているはずなのに、普段と声や言い方が違うのに気付いて不思議に思った。
ハッとしたマダラは自分の腕からリンをパッと放す。
鳶「そ、そうに決まってるじゃないっスかぁ…」
珍しく慌てた様子のマダラ。
思わずリンを抱きしめてしまったことを自分もよく理解できないでいる。
リンはそんなマダラに、目をもっとうるうるさせて見つめる。
鈴「トビさん…っ!」
いつもの彼の声を聞いて、今度はリンがトビにひしと抱きつく。
トビは手を彼女の頭にのせ、ポンポンと軽く撫でてあげる。
鳶「よしよし。もう大丈夫っスからね…リンちゃん」
鈴「トビさん…迎えに来てくれたんですね…」
鳶「当たり前っスよ!」
マダラはしばらくそばでリンの頭をなでる。
鳶「みんなも心配してるっスから戻りましょうか」
鈴「…はい!」
リンは涙を拭い、いつものように元気良く返事をした。
_