第22章 Dawn１８.愛と誓い-決意-

鼬｢鬼鮫…｣

鬼｢なんです？｣


すると、イタチが前に歩み出た。


鼬｢こいつは俺がやる。任せきりでは面目が立たん｣

鬼｢で、ですが…｣


鬼鮫は思わず一歩出たが、イタチは片手を出して鬼鮫を制止する。


鼬｢気遣ってくれるのはありがたいが…何もやらずに帰るのはここまで来た意味がない｣


イタチは顔を鬼鮫の方に向けた。


鼬｢それに、全員でリンを救うんだろう？｣

鬼｢イタチさん…｣


イタチは決意が滲み出た微笑みを浮かべる。

鬼鮫は彼の微笑を見て、仕方なさそうに溜息を吐いた。


鬼｢無理はしないでください｣

鼬｢わかってる。その間、お前は脱出経路を探せ｣

鬼｢わかりました｣


鬼鮫は心配そうだったが、少しだけ笑みを浮かべると、その場から下がった。


凪｢お話は終わりましたか？｣

鼬｢あぁ…。待たせたな｣


イタチはまぶたを閉じ、凪語瑪の前に立つ。


鼬｢始めようか｣


イタチがゆっくり眼を開けると、その瞳が再び赤き万華鏡写輪眼へと変貌していた。


凪｢万華鏡…ですか｣


すると、凪語瑪はおもむろに目を閉じた。

イタチもこの不可解な行動に、怪訝そうな表情を浮かべている。


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