【NARUTO】Break&Peace ⑴【うちはオビト】
第22章 Dawn18.愛と誓い-決意-
――――――――――…
ドサッ
鬼「これで全部です」
鼬「あぁ。ほとんど任せてしまってすまないな、鬼鮫」
イタチと鬼鮫の前には、もう白い服の忍達は残っていなかった。
彼らが短時間で全て一掃した死体は、部屋の隅で山積みになっている。
鬼「いいんですよ、イタチさん。アナタはできるだけ体力を温存してください」
黒目に戻っていたイタチは黙り、鬼鮫を見つめる。
その表情はどこか鬼鮫に詫びていたように見えた。
辺りは全て大量の水で満たされている。
死体の山からは夥しい血が溢れ出し、水に溶けていく。
あとは壁に寄り掛かって真剣そうに本を読む凪語瑪だけ。
鬼鮫は最後の一人を片付けた後、イタチの隣に立ち、緑の男を見つめた。
凪「早いですね。もう終わりましたか」
凪語瑪はパタンと本を閉じ、ゆっくり顔を上げた。
鬼「あとはアナタだけですよ」
凪「そのようですね」
鬼鮫の冷たい微笑にも、凪語瑪は素っ気なく返す。
_