第22章 Dawn１８.愛と誓い-決意-

杉｢やれやれ。貴様らはここにコントしに来たのかね？ギャラリーもご覧のとおりズラリとおる。漫才しか能のないお荷物のようじゃからな。この際思う存分やると良いわ…｣


杉痃は白いローブの忍たちの前で呆れて肩をすくめる。

その瞬間、角都のこめかみに青筋が浮かび、ブチッと堪忍袋の尾が切れた。


角｢どうやら先に死にたいようだ｣

飛｢オイオイ、角都ゥ、能無しだって。言われてんぜェ？｣


しかし、飛段はニヤニヤと楽しそうに笑いを堪えながら角都を煽る。


角｢安心しろ。お前も能無しに含まれてる｣

飛｢ハァ！？マジか！どういうことだよクソジジィ！｣


飛段は、今度は杉痃の方に喚き散らす。


杉｢やはり能無しだな｣


杉痃はヒヒヒと嘲笑う。


角｢いや？｣


その声に不気味な笑いは止み、杉痃は眉をひそめ、角都をジロリと睨んだ。


角｢確かにこいつはバカだ｣


角都が親指で飛段を指すと、飛段は｢おい！｣と素早いツッコミを入れる。


角｢バカだが能無しじゃない｣


角都の信頼に、飛段はハッとすると、鎌を持ち直して杉痃の方を向いた。


杉｢ヒヒッ…。それなら楽しめそうじゃな｣


杉痃が再び口の端を上げる。


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