第22章 Dawn１８.愛と誓い-決意-

飛｢ジジィ同士でしゃべってんなよな〜｣

角｢殺すぞ、飛段｣


静かに低い声で言った角都。

しかし、飛段は不敵に笑ったまま地面を蹴った。


飛｢たまには違うセリフねーのかよッ！｣


飛段はそのまま真っ正面から杉痃に襲いかかっていく。


杉(角都は攻撃してこないのか？)


向かって来る飛段に身を構えながら角都をチラリと見る。


杉(それなら好都合…！)


歯を見せ、口角を上げる杉痃。


角｢よそ見していると痛い目を見るぞ…｣

杉｢くっ！｣


杉痃の左側から切り裂かんとする赤い鎌。


飛｢チッ…！｣


しかし、それを横に避けた杉痃はニヤリと笑い、メスを投げつけた。

風を切り裂きながら、飛段へと飛んできた数十本の医療器具。

飛段はすかさず鎌で弾いた。


飛｢そんなもん当たるかよッ！｣

杉｢ヒヒッ…。どうだか…？｣

飛｢何だｔ…！？｣



ドクン――――――…



突然、左胸に鋭い痛みが走る。

ゆっくり目を向けて見れば、心臓部にグサリと深く刺さった銀色のメス。


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