【NARUTO】Break&Peace ⑴【うちはオビト】
第22章 Dawn18.愛と誓い-決意-
泥「なんかだと?もっかい言ってみろ!!ゴラァ!!」
デイダラは拳を握りしめて一歩踏み出す。
蠍「デイダラ、迂闊に近付くな。お前もさっき見ただろ」
サソリはすぐに手でデイダラを制止する。
ようやくデイダラはハッとした。
目視困難といわれているサソリの砂鉄時雨を、雨鶴は至近距離にもかかわらず余裕でかわしていた。
デイダラはチッと小さく舌打ちし、雨鶴をギッと睨む。
蠍「冷静に行くぞ」
静かにそう言ったサソリもデイダラと同じく、冷たい目で敵を見据える。
しかし、そんな彼らを雨鶴は横目で見るなりクスッと楽しそうに笑った。
雨「それより二人ともさ……僕の音と消えない?」
鋭い眼光にひるむことなく、デイダラはフンッと鼻で笑った。
泥「その音、お前の断末魔にならねぇといいけどな!!」
デイダラの手から吐き出された粘土が大きく変化し、鳥の姿を象る。
蠍「ククク……。俺はむしろ断末魔にしてやる気でいた」
サソリも後ろに控えさせていた三代目風影の傀儡を前に出し、臨戦体制をとる。
デイダラは鳥に乗ってサソリの頭上へと飛ぶと、彼は起爆粘土をいくつも空中に放り投げた。
それらは空中で鳥となり、一直線に雨鶴へと向かっていく。
泥「喝ッ!!」
ドカァァァアアンッッーーー…!!!!!
_