【NARUTO】Break&Peace ⑴【うちはオビト】
第22章 Dawn18.愛と誓い-決意-
鼬「戦力の分散が目的か」
凪語瑪は右の手の平を上に上げて微笑する。
凪「ご理解が早くて助かります。まさにその通りですよ」
鬼「どういうことです?」
凪語瑪は眼鏡をチャキッと右の中指で押し上げる。
凪「あなた方はプロ戦闘集団"暁"。構成員である全員が相当な実力者…。そんな方々が一つの場所へ集中して行かれては、こちらとしては至極厄介でしてね。こうして強制的に別れてもらうことで、戦力を分散させてもらいました」
鼬「もし同じ洞窟に全員が入っていたらどうするつもりだったんだ?」
凪「それは有り得ません」
凪語瑪は眼鏡をクイッと上げる。
凪「あなた方は一刻も早く、あのリンという少女を助けたいに違いない…。別々に分かれるのは極自然です」
鼬(こうなることを見越していたのか…)
凪語瑪は彼らを見下すような目で見た。
凪「それと……あなた方を絶対にここから逃がさないようにと、熾信様から命を承っております」
鬼「なるほど…。ですが、こんなことをしなくても私たちは逃げも隠れもしませんよ」
鬼鮫は鮫肌から手を離さず、ニヤリと笑った。
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