【NARUTO】Break&Peace ⑴【うちはオビト】
第22章 Dawn18.愛と誓い-決意-
凪「確かにそうでしょうね。ですが………」
凪語瑪も二人を見ながらほんの少しだけ口角を上げた。
凪「逃げはしなくとも、あなた達が"他の場所へ行きたい"と思った…。いや…むしろ、"行かなければならない"としたらどうでしょう?」
鼬「何?」
表情を崩さないイタチだが、凪語瑪はフンッと鼻で笑った。
凪「単刀直入に言いましょう。ここにあの娘はいません」
イタチと鬼鮫は少し眉間にシワを寄せ、顔を歪めた。
しかし、イタチはすぐに元の落ち着いた表情に戻ったが、その瞳は明らかに怒気を含んでいた。
鼬「さっきお前に用はないと言ったが…撤回する。リンの居場所を吐け、凪語瑪」
凪「フフフ……。残念ですが、それはしかねます」
普段の無表情に戻った凪語瑪は、蔑視するような瞳を二人に向けた。
鬼「なら、力付くで吐かせましょうか」
鬼鮫はニヤッと笑うが、目はイタチと同じ雰囲気を纏っていた。
凪語瑪は睨みつけるような目で二人を見ると、クククと静かに笑った。
凪「"できるなら"…ですがね」
凪語瑪は手で後ろにいる忍達に合図を送った。
ザッ
合図と共に、一斉にイタチと鬼鮫へ向かって行く忍達。
鼬「仕方ない…」
イタチはゆっくりと目を閉じた。
目を開けると、瞳は血のような紅に染まっていた。
凪(あれが…かの万華鏡写輪眼…)
鬼「さて、削りますか」
鼬「手早く終わらせよう」
二人は、恐れることなく突っ走ってくる純白の兵隊に身構えた………
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