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【NARUTO】Break&Peace ⑴【うちはオビト】

第22章 Dawn18.愛と誓い-決意-





靴音が響くと、奥から順番に真っ白な忍たちの軍勢が道を左右に開けていく。

すると、片手に持った本を読みながら腰に手を当てた若い男が姿を現した。


「もう半分も読んでしまいましたよ」


スラッとした長身のその男は、黒縁の眼鏡をかけており、その奥の切れ長な目の瞳は透き通るような深い緑色で、髪も同じ色をしていた。

そして、緑のコートを熾信と同じように羽織っている。


鼬「誰だ?」


その声に反応し、男は読んでいた本をパシッと閉じると、イタチと鬼鮫の方へ顔を向ける。


「"凪語瑪(ナツメ)"と申します。以後お見知りおきを。うちはイタチさん、干柿鬼鮫さん」


凪語瑪は無表情で二人を見つめている。

だが、イタチと鬼鮫もそんな彼に動じず、冷たい目で見つめ返す。


鼬「お前に用はない。行くぞ、鬼鮫」

鬼「そうですね」


二人はクルリと踵を返し、元来た道へ歩いて行く。

背を向けた彼らを見て、一瞬凪語瑪の唇が弧を描いた。


凪「残念ながらこちらにはあります」



ガガガガガガーー…



その瞬間、二人が入って来た通路を唸るような轟音と共に一枚の分厚い岩が塞いでしまった。

イタチは表情一つ変えずに目をつむり、"なるほど"と呟いた。


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