第7章 Dawn５.暗闇と迷走

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鈴(トビさん、どこにいるんだろう)


リンは勢いよくペインの部屋から出た――…

それまではよかったのだが、肝心のトビがなかなか見つからない。


鈴(地上の階は探したし、あとはここしかないんだけど…)


リンが今走っている所はアジトの地下。

アジトには、ダイニングやリビングのある１階の広間と自室のある２階以外に地下もあるのだ。

その地下には、お風呂と洗面所が二つずつあったり、医務室や食料庫、書類やら資料やらがある部屋がたくさんあったりする。

とにかく地上の階とは比べものにならない広さだ。


｢リン！どうしたんだ？こんなとこに一人で、うん｣


すると、近くから声が聞こえてきた。

リンがその方を向けば、薄暗い通路に二つの影が落ちているのが見える。


鈴｢あっ！ハア…ハァ…。デイダラさん！サソリさん！ちょうど良かった！あの…トビさん、見かけませんでしたか？｣


姿を見せたこの二人に、息を切らしながら話すリン。


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