【NARUTO】Break&Peace ⑴【うちはオビト】
第22章 Dawn18.愛と誓い-決意-
右から2つ目の穴に入っていったイタチと鬼鮫は、薄暗く細い通路を走っていた。
鼬「何も起きないな」
鬼「そうですねぇ。まぁ、その方がいいんですが…」
少し不信に思いながらも奥へと突っ走っていく。
鬼「そろそろ出口のようですね」
薄暗い通路の奥からぼんやりと橙色の光が見えてくる。
通路を抜けると、先程熾信がいた場所よりいくらか狭いが、広々とした空間に着いた。
辺りは薄暗いというよりも、むしろ真っ暗に等しい。
しかし、向こうの天井付近の壁には一本だけ朧げに蝋燭が灯っていた。
彼らが走りながら見たのはこの小さな光だったのだろうか。
ボッ
二人が入ったのと同時に、茶色い土の天井に大きな炎が現れ、辺りを照らし出した。
鬼「随分とにぎやかですねぇ」
さっきまで暗くて確認できなかったが、白い装束を着て目が隠れるくらいまで目深にフードを被った忍達が現れたのを確認した。
その数、ざっと50程度。
まるで壁ができたようだ。
「ようやくお出ましですか」
突然声が聞こえ、鬼鮫は思わず鮫肌に手をかけた。
イタチもとっさに身構える。
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