第21章 Dawn１７.愛と誓い-消失-

清｢！？｣


｢やっぱり甘いのよ…あなた…｣


清那は目を大きく見開いた。

そこには、清那の”倉封水鍵”に閉じ込められているはずの小南。

小南の身体は大部分が紙として剥離している。

水柱を見れば、清那は更に目を見開いた。


清｢いない！？｣

小｢さっきのは紙分身。気付かなかったようね｣


水柱の中には、水中でゆらゆらと浮かぶ白い紙しかなかった。

清那はすぐに戦闘体勢に入ろうとしたが、どういうわけか少しも身体を動かすことができない。


清｢か、紙………！？｣


小南の身体の大部分の紙片は清那を捕らえるために使われていた。


小｢あの術でチャクラを全て使い切ったあなたは、そこから抜けることは疎か…術の発動もできないわ｣


清那は嫌そうに顔を歪めると、チッと舌打ちをして唇を噛み締めた。


小｢私の紙を水で溶かす前に、私があなたの水を蒸発させるわ｣

清｢なっ！？｣


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