第21章 Dawn１７.愛と誓い-消失-

清那は水で柱をつくり、それを利用して自分を空中に押し上げているのだ。

先程の術は小南をそちらに警戒させておくための陽動だった。


清｢水遁:泡枕弾(ﾎｳｼﾝﾀﾞﾝ)！｣



バシュバシュバシュッ！！



清那が素早く発生させた膨大な数の水泡は小南に直撃し、水飛沫を出しながら次々と破裂していった。

その飛沫のせいで、小南がいた空中には霧が立ち込めていた。


清(終わりましたわね)



ピチャリ



口角を上げて微笑すると、自らが作った湖の上に降りた。






バサッ…



清｢！？｣



小｢私をやったとでも思ったのかしら？｣



そこには、やられたはずの小南が翼をはためかせながら空中に浮いていた。


清(あの翼…紙でできているのなら、水にふやけて使い物にならなくなってもいいはずですわ…)


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