第21章 Dawn１７.愛と誓い-消失-

清那は驚いて小南を見つめる。


清｢な、なぜ…ですの…？｣


その言葉に、小南は無表情で返した。


小｢これは"ただ紙ではない"。それだけのことよ｣


すると、小南は両手に少しだけ紙を集めた。


小｢紙手裏剣！｣



ヒュッ



小南の紙で作られたいくつかの手裏剣が風を切り裂いていく。

それは清那の上に降り注ぐように一直線に飛んでいった。


清｢そんな下等忍術で、この美しいあたくしを傷つけられるなんて思わｎ｣((スパッ


その瞬間、清那は大きく目を見開いた。


小｢甘く見ないことね…｣


清那の頬には、横に赤く切り傷が入っていた。

そこから深紅の血が清那の白い肌を一筋伝う。

清那はそれを拭うと、怒りに満ちた表情で、未だ無表情の小南を睨みつけた。


清｢よくも………よくもあたくしの美しい顔を………傷つけてくれましたわねぇえ！！！｣


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