【NARUTO】Break&Peace ⑴【うちはオビト】
第21章 Dawn17.愛と誓い-消失-
飛「なるほどなァ」
泥「それなら、一体どこの誰がリンを…」
すると、イタチがゆっくりと目を開ける。
鼬「きっと…この場合は、"どこの誰"ではなく"どこの集団"と言った方が正しいだろう。それも大きな組織だ」
鬼「どういう意味ですか?」
鼬「アジトがこの周辺にあるという情報。そして、"一番新入りのリン"が一人でここを出たタイミングを見計らっての誘拐…。どこかで適当に待ち伏せしてタイミングを見計らい、俺達の誰かをどこかに連れ込むだけなら、できるできないは置いておいて、敵は少数という線も捨て切れない。だが、ここまでの情報を集めるのは個人の情報網では無理だ。多重結界を張っているおかげで、まだどの里もここを見つけてないんだからな」
角「多重結界を見破れる手練れはそろってるな」
マダラはゼツに顔を向ける。
斑「ゼツ、すぐに警戒網を張れ。広範囲にだ」
絶「ワカッタ…」
頷いたゼツはズルズルと地中に消えた。
痛「どうするつもりだ?」
斑「敵側の奴らがリンの指輪紛失に気付いたとすれば、必ずそれを拾いに戻って来るはずだ。普通、この指輪やら何やらから、自分達が何者なのかがわかってしまう証拠が一つは必ずある。完全に消すのは至難の業だ。となると、相手は"少しの痕跡でも消し去っておきたい"と考えるのが自然だろう」
飛「それなら、指輪が落ちてた所に行って待ち伏せするだけでもいいんじゃねーの?」
斑「それだけではだめだ。仮に待ち伏せしたとして、リンを連れ去った奴が来たとしよう。そいつらを倒したまではいいが、奴らにリンの居場所を聞いたところで、素直に吐くと思うか?」
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