【NARUTO】Break&Peace ⑴【うちはオビト】
第21章 Dawn17.愛と誓い-消失-
蠍「そりゃあ、簡単には吐かねぇだろうな。たとえ、リンの居場所を教え、俺達から解放されたとしても、居場所を口にした時点で組織に消される。なら、言わねぇのが得策だ」
マダラは大きく頷いた。
斑「だが、こうしてゼツが警戒網を張っていれば、居場所までは特定できないにしろどの方向から来たかはわかる。そこから奴らの居場所を割り出す。あわよくば、気付かれずにそいつを追って居場所まで行けるかもしれない」
飛「おぉ!!」
泥「さっすがマダラの旦那!うん!」
マダラの素早い分析に感心していると、ペインが口を開く。
痛「だが、俺達も動かない訳にはいかない。せっかくゼツに警戒網を敷いてもらったんだ。敵が現れた時、すぐに対処できるよう体制を整えておく必要がある」
小「それなら私がやる。私なら気付かれずに敵の居場所まで行けるかもしれないわ」
すると、ペインも納得したように頷いた。
痛「お前になら隠密行動を任せても構わない」
メンバーも賛同するように首を縦に振っている。
痛「だが、戦闘は避けろ。どんな奴らなのかもわからない」
心配そうなペインに、小南はクスッと笑う。
小「大丈夫よ。戦いはしないわ。ゼツが敵を確認したら私にその位置を伝えて」
小南は両手を広げ、バラバラと紙になって消えていった。
痛(小南……無事に帰って来い…)
外では少しだけ赤い太陽が顔を出し、暗闇を照らしながら朝を迎えようとしていた………
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